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妊娠期から産後にみられる骨盤底筋障害って何?

こんにちは。

salon Fluffy《ママのためのエクササイズサロン》のLisaです。

 

妊娠期から産後の骨盤底筋障害とはなんでしょうか?

妊娠・分娩を通して、骨盤底筋に負担がかかり、妊娠期から産後に骨盤底筋障害を生じる可能性があります。

骨盤底筋障害とは、尿失禁(尿もれ)や骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱脱・直腸脱)などが代表的なものです。

妊娠期の尿失禁は21.3~51.9%(平均 36.5%)、産後の尿失禁は9.5~62.8%(平均 38.6%)*1 の有病率であることが明らかになっています。

妊娠・分娩による骨盤底筋障害は、多くの産後女性の悩みの種であるといえます。

 

この骨盤底筋障害を予防するためには?

妊娠後期の骨盤底筋障害妊娠前・妊娠後期の身体活動量との関係性を調査した研究があります。

妊娠前と妊娠中ともに 30 分/日,5 日/週以上の運動を実施している人の方が、運動をしていない人と比べて骨盤底筋障害による症状が少ない傾向を示した*2 というデータが出ています。

つまり、運動習慣のある人の方が骨盤底筋障害を生じにくいということです。

 

妊娠中から身体のケアのためにできることとは?

医療専門職による生活指導,理学療法(骨盤底筋訓練,バイオフィードバック訓練,電 気刺激療法など),膀胱訓練を組み合わせた行動療法統合プログラムは,無治療,薬物療 法(抗コリン薬),および単独療法に対する優越性が報告され,推奨される(レベル 1:複数の大規模 RCT または Meta-analysis や Systematic review に裏付けられる)。〔推奨グレード A:行うよう強く勧められる〕*1

骨盤底筋障害を予防するためには、骨盤底筋トレーニングを行うことが推奨されます。

それに加えて、妊娠中から 30 分/日,5 日/週以上の運動を実施することで、骨盤底筋障害の予防を期待できます。

妊娠前・妊娠中から身体のケアを始めておきましょう!

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

参考文献

*1)日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会.女性下部尿路症状 診療ガイドライン[第2版]

*2)廣瀬綾.妊娠後期の骨盤底筋障害と身体活動量の関係.理学療法学Supplement, 2017, 2016 巻, Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)